ペーパーモデルを作られている方々には余計なお世話かもしれませんが、ま、ひとつここは私が日頃愛用している道具達の話をさせて頂きます。
→三角定規 →カッターナイフ →丸刃彫刻刀 →プラスチックの枝が着いた画鋲
→魚の骨抜き →その他、定番のいろいろ
●三角定規
私の使っている三角定規はかなり昔、多分20年以上前だと思うのですが、1cm刻みで碁盤の目が入っているものです。これは何処で手に入れたかと申しますと、自分で買っ たのか、その当時勤めていた会社から失敬してきたものなのか、今ではようわかりません。端がチョット欠けて、三面ある内の一面しかまともにまっすぐの線が引けないとか、あちこち接着剤がこびりついているとかの問題点は多々ありますが、まだまだ使えます。
●カッターナイフV ごく一般的なカッターナイフです。カッターナイフで一番大事なことは刃をケチらないことだと思います。つい面倒で刃を交換しないと、窓枠等細い敏感なところでドジ を踏むことになります。といってパチンパチン刃を折って交換するのはもったいないというのが事実ですが、切れなくなってきたかと思ったら鼻の油をチョイト付けて、危ないですが以外にこれで切れ味が戻ることもあります。最近ではOLFAの「細工用鋭角刃(30度鋭角刃)」というのを使っています。この場合鼻の脂は危険すぎるので、切れが悪くなったら包丁を研ぐ、砥石にゴシゴシしてやります。 ただこの欠点は(ペーパーシートの紙は硬度が高いため)、刃先がすぐにナメてしまうこととと、折れてしまうことです。とにかく、マメに刃をパチンパチンしなければなりません(もったいない)。 という訳で、これと同じ鋭角刃でデザインカッターというのがありますが、替え刃が高価であるため、あまりお薦めできません(もっともったいないです)。
●丸刃彫刻刀
これはナント言っても窓等のR部分に使うものなのですが、意外にサイズがありません。
一部鉄道模型用に作って売っているところもありますが…。私の場合、彫刻刀は息子
が小学校のときに使っていたパワーグリップというやつです。これが意外に重宝でサ
イズが1.5から7.ミリまであるそうです。私がよく使うのは1.5ミリ、3ミリ(実はこれが2.5ミリ)の2種類。もっとも子供用のセットなので丸刃はこの2種類のほか滅多に使わない6ミリの3種類。それ以外にこれは自分で買った3ミリ(実は4ミリ)というわけです。この様に彫刻刀のサイズほどイイカゲンなものはないので、お店で彫刻刀を紙にグサリ、すぐさまサイズを図って確かめることをお勧めします。意外に安くて使えそうなモノがどこかに潜んでいます。
ジャーン!! 新兵器を装備しました。それが「沖野彫刻」の鉄道模型用丸刃彫刻刀です。刃のサイズは0.75ミリ(沖野彫刻のサイズは円の半径)からなのですが、なんと0.05ミリ単位で丸刃を作ってくれます。刃の形状も通常の丸刃の彫刻刀のように刃のアールが回り込んでいないので、四角の角に確実にRを付けることが出来ます。このスーパーウエポンを手に入れたことでNゲージのバス窓にチャレンジできたのです。ちなみに私が手に入れたのが、0.75ミリ・1ミリ・1.1ミリ・1.35ミリ・1.45ミリ・2ミリといったところです。
Nシリーズの試作を始めて、0.75ミリ以下の丸刃が無いとゆるせない車種がKIHA254というヤツです。他の連中は多少Rが大きくてもガマンしなさいと躾けているのですが、このKIHA254のバス窓のアールは0.75ミリでは表現できません。そこで沖野彫刻さんに無理を言って、多少精度がわるくてもかまわないから、お願い!お願いの戦術で、とうとう0.5ミリ(精度も出ています)を手に入れることができました。これでようやくKIHA254のヤツをなんとかできるというワケです。沖野さんありがとう。
●プラスチックの枝が着いた画鋲
「画鋲なんて何に使うんだ」なんて言わずに、結構ペーパーモデルでは重宝します。
私はこれでリベットをチクチクさして表現しています。柄にプラスチックが着いてい
るので持ちやすく、色も様々で何か楽しげじゃないでしょうか。手摺等の穴開けのガ
イドもこいつでチクと突いてやります。たまに先を研いであげましょう。「別
のに交換すればいいじゃん!」なんて声も聞こえてきそうですが、これが一つの道具
となると意外に一本の画鋲にも愛着がでてくるのです。
●魚の骨抜き
またまた変なものがでてきましたが、これまた重宝なのです。なるべく大きなものの
方がいいです。私は近所のスーパーで買いました。なんて言うのは嘘で、家にあるの
を内緒で失敬させてもらいました。カミさん「おかしいな、何処にあるんだろう」な
んて言いながら新しいのを買ってたみたいでした。これの使い方は、例えばキハ43000の様
な前面が流線型のモデル、その前面窓にはめ込む、前面窓枠(前面のRに会わせて折
り曲げる)をこれで挟んで折ってやるのです。大変便利です。アートポスト紙などは
裏からカッター等で軽くスジ入れをしてもそこから割れてきて下手をするとバラバラ
になってしまいます。これを使えばスジ入れなどせずにキレイに正確に折り曲げるこ
とができます。
●その他、定番のいろいろ
なきゃ困るのがピンバイス。サイズは0.3〜2mmの間を何本か持っています。それと
穴あけでいけばポンチ。1.5〜4mm(0.5mm刻み)を持っています。これは無きゃな
いでいいのですが、あってもいいモノです。つまむものとしては、ピンセットにラジ
オペンチ。削るものとしては丸ヤスリに平ヤスリ。丸ヤスリがあるから、ピンバイス
に挟むドリルのサイズがそんなに揃ってなくていいのです。最後に大事なものとして
よく切れるハサミ。積層屋根のR部分の切り出しなどハサミが一番です(メクレもで
ないし)。
と、まあこんなところなのですが、参考になりましたかね…。